よくある質問


Q1
アレルギー性鼻炎は完治しないと聞いたのですが、本当ですか?
A

アレルギー性鼻炎は、体内から細菌やウイルスといった異物を排除しようとする免疫システムが、花粉やダニといった日常的に身の廻りにあって体内に入り込んでくるものに対して働くことによっておこります。
花粉やダニを免疫システムが一旦異物として記憶してしまうと、それらが身体に入り込んでくると自動的に排除システムが働き、鼻水やくしゃみで吐き出し、鼻づまりを起こしてそれ以上の侵入を防げ、となるのです。
現代の医学では一旦記憶された免疫システムを、細菌やウイルスに対してはきちんと働き、花粉やダニに対しては無視するようにすることは不可能であり、それがアレルギー性鼻炎・花粉症を根本から完治させることが困難な理由です。
ただ、2014年の10月から、スギ花粉症に対して舌下免疫療法が保険治療として認可されました。これは、日頃から日常的にスギ花粉のエキスを体内に摂取することにより、スギ花粉症の季節になって新たにスギ花粉を浴びても身体が無視して反応しないようにしようとする治療法です。
これがうまくいった場合には、スギ花粉症に対しては完治させることができるといえます。
ただし、スギ以外の花粉やダニといったアレルゲンに対しては無効です。

Q2
通年性のアレルギー性鼻炎は薬でコントロールできますか?
A

通年制アレルギー性鼻炎は抗ヒスタミン薬やケミカルメディエーター遊離抑制薬などでコントルールができます。
通年性のアレルギー性鼻炎の原因はアレルゲンであるハウスダスト、ダニ、ペットの毛、カビ(真菌)ですので、室内をこまめに掃除することでアレルゲンを除去し、アレルギー性鼻炎をコントロールすることもできます。

Q3
何歳くらいからアレルギー性鼻炎(花粉症)を発症するのでしょうか?
A

早いお子さんで2~3歳ぐらいから発症することがあります。小児アレルギー性鼻炎の症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりとお子さんが成長するにつれて花粉症が発症する可能性があるので注意が必要です。

Q4
舌下免疫療法を検討しているのですが、ひとまずそちらに行って相談すればよいのでしょうか?
A

スギ花粉症がつらい方、薬の服用を減らしたい、中止したい方、レーザー治療などに抵抗がある方など、一度当院でご相談をお受けいたしております。また、舌下免疫療法はスギ花粉の飛散が始まる直前から治療を開始しても効果が薄いため、新たに治療を開始される方は5月~11月中旬の間に来院ください。

Q5
秋になると鼻炎になるのですが、秋は尼崎ではどのような花粉が飛ぶのでしょうか?
A

尼崎では、ブタクサ、ヨモギなどのキク科の花粉や、イネ科の花粉が多いですので秋の花粉症にも用心しなければいけません。
そして秋の花粉症は風邪と間違われやすいので、なかなか風邪が治らないなと感じたら花粉症の可能性がありますので、アレルギー検査をお勧め致します。

Q6
スギ花粉症なのですが花粉が飛ばなくなったら薬の服用をやめても大丈夫ですか?
A

抗アレルギー薬は、花粉の飛散が少なくなるまで継続して飲む必要があります。花粉症の症状が少なくなったからといって、自己判断で服用をやめてしまうと慢性鼻炎になることもあります。
スギ花粉の飛散が少なくなってきた5月から舌下免疫療法を開始できますので、お薬を減らしたい方や薬に満足できない方にはお勧めです。