声がれの原因は大きく分けて2つに分類されます
1つは、声帯は2枚の薄い膜状のものからなるが、声を出すときは2枚の粘膜が重なって振動することで、
声の元音をつくり、それが共鳴することで声が構成されて声が聞こえます。
声がれの原因として大きいのは、声帯の部分に色々な炎症等の要因によって変化が起き、声がかすれたり、声が出なくなったりする場合です。
そしてもう1つは、声帯そのものには特に異常はないが、声を出すときに精神的な要因等によって無理な負担を知らず知らずにかけることにより
通常の発声ができなくなる場合です。
当院で治療は、前者の声帯そのものに炎症など、変化がおきて声が出なくなったもの(特に急性のもの)を対象としています。
後者の場合には、発声指導等を受けられるしかるべき専門医療機関をご紹介させて頂きます。
急性期の声枯れの原因
急性期の声枯れの原因としては、風邪をひいた後に、例えば副鼻腔炎(蓄のう症)を合併し、そのために鼻みずが喉の方に落ちてきて痰(たん)として喉に絡んできます。
その痰(たん)を外に出そうと、「痰(たん)切り」を繰り返すことで声帯に力がかかってしまい、声帯に炎症が起きて「声帯浮腫」の状態となり、
声がれが起きる、そういった場合が多いのです。
そしてそれがひどくなった場合には、「声帯結節」といって、多くの場合は両方の声帯に結節(小さな突起のようなもの)ができて、
そのために声帯が合わさった時に隙間ができてしまい、声が出なくなります。
それでもなお、無理に声を出していると、突起のある部分同士のみで声をだすようになってしまい、
一層声帯の負担が増し、結果として「声帯ポリープ」が生まれてしまうのです。
声がれを起こしやすいのは、
副鼻腔炎などがあってよく痰(たん)切りを繰り返す方
学校の先生や歌手などのように声を酷使される方
そして
タバコを吸われる方
も煙で声帯に負担がかかるとともに、痰が絡みやすくなるとのにより、声がれを起こしやすくなります。
タバコの影響については女性の場合は特に声帯がタバコの影響を受けやすく、「ポリープ様声帯」といって声帯全体がポリープのように水ぶくれ状態になってしまうことがしばしば見られます。
そこまでに至ってしまった場合には手術的な療法しか選択肢がなくなってしまうのです。