身の回りにある物質を繰り返し身に受けることにより、身体がその物質のことを記憶して、次第に身体に不都合な過敏な反応を起こすようになることを「アレルギー反応」といいます。それにより、「鼻水、鼻づまり、くしゃみ」といった鼻症状が起きるようになった場合が「アレルギー性鼻炎」です。

原因としては、スギ・ヒノキ・イネ科などの花粉、ダニ（ハウスダストといわれる場合も実際はダニのことが殆どです。）やガなどの昆虫の体の成分や糞、犬や猫などの動物の毛・フケ、カビなどが代表的なものです。

アレルギー性鼻炎の治療の基本は、抗アレルギー剤の内服や点鼻薬による症状の改善が基本になります。

内服薬や点鼻薬の種類は多く、患者様の症状をよくお聞きしたうえで、薬による眠気のきたしやすさの有無も確認し、患者様に最も合うお薬の選択を行います。内服や点鼻薬、さらには屯服の薬の組み合わせを考え、少しでも早く確実に、楽になっていただきたいというのが当院の治療方針です。

鼻づまり（鼻閉）により夜眠れないというのは辛いものです。
鼻閉の程度が特に強い方には、鼻の粘膜を麻酔したうえで、極細い注射器でお薬を直接少量注入することにより（痛みは殆どありません）、来院いただいた日からはゆっくり休んでいただけるように心がけています。