基本的なことについては、アレルギー性鼻炎の場合と同じです。抗アレルギー剤の内服や点鼻薬による症状の改善が治療の基本になります。
内服薬や点鼻薬の種類は多く、患者様の症状をよくお聞きしたうえで、薬による眠気のきたしやすさの有無も確認し、患者様に最も合うお薬の選択を行います。
内服や点鼻薬、さらには屯服の薬の組み合わせを考え、少しでも早く確実に、楽になっていただきたいというのが当院の治療方針です。
鼻づまり(鼻閉)により夜眠れないというのは辛いものです。
鼻閉の程度が特に強い方には、鼻の粘膜を麻酔したうえで、極細い注射器でお薬を直接少量注入することにより(痛みは殆どありません)、来院いただいた日からはゆっくり休んでいただけるように心がけています。
また、花粉症の場合には目やのどの症状を伴うことも多く、そうした患者様には、その症状の重症度に応じた適切な点眼薬やうがい薬も、合わせてお出ししています。
ところで、平成26年10月8日より、スギ花粉症の患者様に対して、スギ花粉エキスを用いた「舌下免疫療法」という治療法が厚労省の認可を受け始まりました。これは、普段からスギ花粉エキスを体内に取り込むことにより身体をスギ花粉に慣らせておき、スギ花粉のシーズンになっても症状が殆んど出ない、あるいは軽くてすむようにするという、それまでの症状に応じた対症療法とは異なり、根本的にスギ花粉の症状は発症しないようにする治療法です。ただ、体質を変えていこうという治療法だけに、根気強さが求められる治療法でもあります。
当院では、この新しい治療方法に対し積極的に取り組んで参ります。
詳しくは、
「舌下免疫療法の特設ページ」をご覧下さい。