耳鳴り

耳鳴りとは?

外から耳に入ってきた音の振動は、鼓膜から3つの小さな骨をとおして内耳に伝わり、そこで神経の信号に変換された後、脳に伝わり音や言葉として認識されます。

加齢やいろいろな耳の疾患により、内耳や脳へ行くまでの神経回路に障害が生じると、外から音が入っていないのに誤った信号が脳に伝わり、音のように認識されることがあります。これが「耳鳴り」です。ときには、「頭鳴り」といって頭全体が鳴っているように感じられることもあります。

いずれの場合も、耳のすぐそば、あるいは頭の中で不快な音が鳴っているのに、それが本人しかわからないという辛い疾患です。

診断・検査方法

耳鏡や耳鼻咽喉科用顕微鏡を用いて耳の中をよく観察し、原因となっている中耳炎などの基礎疾患がないか調べます。

その後、聴力検査および鼓膜の動きの検査を実施し、「聞こえの程度の確認」や「耳鳴りの程度の推定」、「耳管狭窄症が背景として関係していないかどうか」などを調べます。

当院の治療方針

正直申して、耳鳴り(特に、起こってから時間が経っている場合)は、耳鼻咽喉科の疾患の中でも治療が相当に困難なもののひとつです。

それは、主たる原因となる内耳が、聴神経細胞が整然と並んだ非常に微細かつ精巧な感覚器官であり、しかも側頭骨という頭蓋骨の一部の中に埋もれていること、神経細胞がダメージを受けてそれが固定してしまうと、容易には元に戻らないことなどによります。

起こって時間の経っていない耳鳴は、数種類の薬を組み合わせた内服や通気加療を含む耳鼻科的治療を行うことにより、(どの程度聴神経細胞がダメージを受けているかにも依りますが)、ある程度改善が期待できます。軽度の場合には、ほぼ消失までもっていくことも可能です。

時間の経った耳鳴りの場合、加齢的変化や聴神経がダメージを受けて固定した部分の治療は困難ですが、耳管狭窄症などが合併してより悪化している部分は、幾分なりとも改善できる可能性があります。10の程度のものを0にはできませんが、7か8程度になれば耳鳴りは随分楽になりますので、それを目指して治療を行います。
兵庫県 尼崎市の耳鼻科(耳鼻咽喉科) 尼崎駅前耳鼻咽喉科のざわクリニックには、塚口・園田・JR尼崎・阪神尼崎 方面のみならず、豊中市、伊丹市、西宮市、芦屋市、宝塚市、川西市、三田市、篠山市、大阪市、西淀川区、淀川区、東淀川区、此花区、神戸市、灘区、東灘区、明石市など、阪神・大阪の広い範囲から患者さんが来られます。バリアフリーで、子供(こども)や高齢者の患者様にも安心してご来院いただけます。