難聴・耳が遠い

難聴とは?

耳の聞こえが悪くなった状態を「難聴」といいます。難聴の原因としては、
1)急性中耳炎や耳管狭窄症、滲出性中耳炎によるもの
2)中耳炎が慢性化し、慢性中耳炎となったもの。
3)メニエール病、突発性難聴、聴神経腫瘍、外傷性など、その他の原因によるもの
4)先天的あるいは幼少時のウイルス感染などによるもの。
5)加齢によるもの
に大きく分けることができます。

また、特に高齢者の方の難聴の原因で忘れてはならないものに、「耳垢栓塞」すなわち耳垢が耳の穴を塞ぐほど溜まってしまって、そのために起こる難聴があります。

診断・検査方法

これまでの聞こえの経緯について詳しくお聞きした後、耳鏡および耳鼻咽喉科用顕微鏡より、耳の中を詳細に観察します。

次いで防音室内において、聴力検査装置により耳の聞こえの程度や鼓膜の動きについて詳しく調べます。(防音室は患者様一人が入る小さなタイプではなく、スタッフと入る部屋タイプのものですので、ゆったりと検査を受けていただけます。)

通院加療をしながら経過を診させていただいたうえで、慢性中耳炎や聴神経腫瘍が疑われて手術的治療も考える必要が生じた場合には、近医病院放射線科を紹介させていただいてCTやMRIの画像検査を行います。

当院の治療方針

1)については、耳の中をきちんと消毒するとともに、必要に応じ、管やゴム球により鼓室という鼓膜の後ろの小さな小部屋に鼻から空気を送り、鼓膜の動きの改善を図る治療を行います。きちんと治療することにより、軽症の場合には聴力はほぼ元の状態に戻ります。(重度もしくは特殊な滲出性中耳炎の場合には、通常の治療では聴力の改善が困難な場合があります。)

2)については、鼓膜に大きく穴があいた慢性中耳炎や、鼓膜の一部が大きく中に入り込んで真珠腫性中耳炎になっている場合には手術的治療が必要となります。そうした場合には、当院では、大阪大学付属病院もしくは兵庫医科大学付属病院の耳の専門医(耳鼻咽喉科医の中でも、専ら耳だけを治療される医師)を紹介することにしており、手術後は手術医と連絡を取りつつ、当院におきましてきちんとフォローいたします。

3)については、これらの疾患が疑われた場合にはCTやMRIできちんと精査し、必要に応じてそれぞれの専門医にすみやかに紹介しております。漫然と自院で診(み)続けることはいたしません。

4)、5)については、内耳や聴神経のレベルで障害が生じ、それがほぼ固定している場合が多く、治療により聴力の改善を図ることはなかなか難しいのが実情です。そうした場合でも、補聴器を適切に利用すると、実生活が随分楽になる場合も多く、当院ではきちんと精査後、信頼できる補聴器専門店を紹介するとともに、専門店を指導してフォローするようにしています。

耳垢栓塞が原因となっている方の場合には、軽症では耳垢鉗子という特殊なピンセットを用いて引き出して除去します。耳の穴の中で固着しているような重症例では、耳垢を柔らかくするお薬を点耳した後、消毒液で洗浄することにより除去いたします。
兵庫県 尼崎市の耳鼻科(耳鼻咽喉科) 尼崎駅前耳鼻咽喉科のざわクリニックには、塚口・園田・JR尼崎・阪神尼崎 方面のみならず、豊中市、伊丹市、西宮市、芦屋市、宝塚市、川西市、三田市、篠山市、大阪市、西淀川区、淀川区、東淀川区、此花区、神戸市、灘区、東灘区、明石市など、阪神・大阪の広い範囲から患者さんが来られます。バリアフリーで、子供(こども)や高齢者の患者様にも安心してご来院いただけます。