咳(せき)

咳(専門用語で 咳嗽(がいそう))とは?

ノドや気管支・肺から異物や痰(たん)を排出するためにおこる、気管、喉頭、呼吸筋の急速な収縮運動を「咳(咳嗽)」といい、通常繰り返しておこることが多いものです。のどや気管・気管支粘膜の刺激が誘因となって起こります。

痰を伴わない乾いたせきのことを乾性咳嗽(かんせいがいそう)といい、一般的には空咳(からせき)ともいいます。痰などを伴う湿ったものを湿性咳嗽(しっせいがいそう)と呼びます。

咳を訴えられて当院を受診される患者様の場合は湿性であることが多く、それは風邪をこじらせて、程度差はあれ、気管支炎やちくのう症を起こしておられることによると考えられます。

診断・検査方法

鼻やのどをよく診て、ちくのう症を起こしておられないか、ひどいのどの炎症を起こしておられないかをよく診察します。

重症であることが疑われる場合には、胸の聴診をしたり、酸素飽和度モニターにより体内の酸素取り込み状態を調べたりいたします。

ちくのう症の合併が疑われる場合には、鼻のレントゲン写真を撮らせていただき、患者様にご自身の状態をよく知っていただくようにしています。
残念ながら当院では胸のレントゲン写真をお撮りすることはできませんが、診察の結果、胸のレントゲンを撮ったほうがよいと診断される患者様に対しては、すみやかに近くの内科あるいは放射線科を紹介させていただいております。

当院の治療方針

上に述べましたように、咳を訴えられて当院を受診される患者様の多くは、発症より2週間以内の湿性の咳の方がほとんどです。

当院の方針として、「まずは患者様を楽にしたい」ということがありますから、根本的治療あるいは合併症予防につながる抗生物質投与はもちろん、気管支炎やちくのう症改善につながる粘膜改善剤や痰の切れをよくする去痰剤をお出ししています。

そのうえで、「強力な咳止め」から「ゆるやかな咳止め」を患者様の咳の程度に応じてお出しし、さらに、夜も眠りにくいという患者様には気管支を拡張して咳を楽にする貼り薬や吸入薬をお出ししています。

そのうえで、当院で鼻やのどのネブライザー治療を受けていただくことにより、症状がずいぶん楽になります。

当院での治療にもかかわらず咳が続く患者様に対しては、呼吸器内科的精査が必要と考えられますので、近隣基幹病院の呼吸器内科を、地域連携システムによりご紹介しています。
兵庫県 尼崎市の耳鼻科(耳鼻咽喉科) 尼崎駅前耳鼻咽喉科のざわクリニックには、塚口・園田・JR尼崎・阪神尼崎 方面のみならず、豊中市、伊丹市、西宮市、芦屋市、宝塚市、川西市、三田市、篠山市、大阪市、西淀川区、淀川区、東淀川区、此花区、神戸市、灘区、東灘区、明石市など、阪神・大阪の広い範囲から患者さんが来られます。バリアフリーで、子供(こども)や高齢者の患者様にも安心してご来院いただけます。